前回の記事では、教員の開店準備、閉店作業の時間がないことを紹介し、早番・遅番を提案しました。(下記参照)
https://blog.hatena.ne.jp/Yaniy1731/yaniy1731.hatenablog.com/edit?entry=4207112889923693208
今回は同じ問題意識から、別の提案です。
生徒の主な活動内容(例)
登校 8:00~8:20
朝の会(ST)8:25~8:35
1時間目 8:40~9:30
2時間目 9:40~10:30
3時間目 10:40~11:30
4時間目 11:40~12:30
給食 12:30~13:10
清掃 13:10~13:25
昼休み 13:25~13:50
5時間目 13:50~14:40
6時間目 14:50~15:40
帰りの会(ST)15:40~15:50
下校完了 16:05
(部活動や行事に向けた活動などあれば、最長で18:00)
一般的な中学校の日課です。細かい部分は地域によって異なるとは思いますが、大枠では変わらないはずです。
この日課で、前に準備時間、後に片づけ時間をとったとしたら、
教員の勤務開始は7時45分~17時が想定されます。(部活動はひとまず考えません)
勤務時間8時間に休憩時間45分を含めた、8時間45分の中に、収まりません。
何を削れるか?
この中から削れるものは、清掃活動と朝の会(または帰りの会)だと、私は考えています。
授業時数は削れません。(むしろ、現状では足りません)
給食の時間を、各家庭お弁当にすれば準備時間を省けますが、保護者としては給食があると嬉しいです。(中学は給食が無い地域もあると思いますが、私が住む地域は中学もあります)
昼休みを削ると、子どもたちが暴動を起こします。息抜きの時間は絶対に必要です。
清掃活動とは
みんなで協力して、自分たちで使う場所をきれいにすることは大切です。
自分たちで汚さないようにしようと思うし、学校によっては他学年との交流の場として活用していることもあります。
しかし、令和の時代になったのに、昭和と変わらない風景が広がっています。ほうき・ちりとり・雑巾を使って全員での掃除です。
今時、掃除機を使わないなんて、ナンセンスだと思いませんか?
少ない人数で、早く、よりきれいになる道具が身近にあるのに、なぜ使わないのか疑問です。
まず、清掃活動は思い切って全部無しにします。教室や廊下などの清掃は、当番制にして、全体の4分の1~5分の1の人数で帰りの会後に、短時間(10分程度)で取り組みます。
15分が10分になっただけ、のように見えますが、この10分は部活動の時間と重なるので、実質15分の削減になります。(清掃当番は部活動の参加に10分遅れる)
役所などのように、清掃員を雇えるなら、もっとよいのですが・・・
朝の会は必要か??
朝の会は、STやHR(ホームルーム)などと呼ばれる時間です。
出欠・健康状態の確認、一日の日程などの連絡を伝えることが主な目的です。
出欠のデータは調査書や通知表にも載る大切なものですし、健康状態を毎日観察することは、児童・生徒を預かる学校としては、必ず行わなければならないことです。しかし、担任でなくてもよいのでは、と思います。
もし、朝の会を無くすとしたら、出欠・健康状態の確認は、1時間目の授業の担当者が確実に行います。その日の連絡は事前に後ろ黒板に書いておいたり、前日に伝えたりします。
また、これからはタブレットなどを使い、必要な連絡をすることも可能になっていくでしょう。ますます、朝の会の必要性は低くなっていきます。
ただし、小学校では、朝も帰りも必要だと思います。朝、その日の連絡を聞いて一日の活動に見通しをもったり、帰りに次の日の持ち物を確認したりと、安心して過ごすことにつながるからです。
小学校は45分授業、授業間の休み時間が5分なので、清掃の時間がなくなるだけでも、開店準備・閉店作業の時間に余裕が出ると思います。
まとめ
メディアの報道は、部活動が諸悪の根源であるかのように伝えます
しかし、部活動には、確実に良い面があります。安易になくしていいとは思いません。
今回の提案では、朝の会+清掃活動で、どうにか30分を生み出せました。
今まで当たり前だった児童・生徒の活動内容を、そろそろ見直すべきではないでしょうか。